複式家計簿④ クレカ明細自動連携
買い物するたびに仕訳切るの面倒だな〜、自動化したいな〜
DIY した複式家計簿アプリを運用する中で出た当然の欲求。というわけで、クレジットカード明細の自動連携も自作しちゃいましょう。
複式家計簿アプリ DIY シリーズ第四弾です。
明細の自動連携って難しい
昨今の家計簿・会計アプリは、当然のようにクレジットカードや銀行口座の明細を自動で取り込む機能を持っています。 しかし、実はこれ FinTech 企業の特権 です。
明細を自動連携するためには、クレジットカード会社や金融機関から情報を取得する必要があります。 金融機関にアクセスできるシステムは社会的なインパクトが非常に大きく、法律によって厳重に規制されています。
より具体的に言いましょう。金融サービスと連携するシステムを運営するためには、電子決済等代行業者 として 内閣総理大臣の登録 を受けた上で、個別の金融機関ごとに 電子決済等代行業に関する契約を締結 する必要があります。
電子決済等代行業者の登録を受けるための要件は 銀行法 ↗ で定められています。 ざっくりまとめると、十分な 「財務体力」 と社会インフラを担えるだけの 「大規模な組織」 が求められます。
金融庁のホームページで公開されている 登録業者一覧 ↗ を見ても、参入障壁の高さをうかがい知ることができます。
個人開発者はどうする?
金融機関の表玄関(API)から情報を取得しようとすると、法律という高い壁が立ちはだかります。かといって、無理やり Web スクレイピングで情報を取得するのも、ほとんどの金融機関において利用規約に抵触する行為です。
それでは筆者のような趣味で個人開発をしている人間はどうすべきか。今回は、金融機関から送られてくる「通知」に着目しました。
PayPayカードの通知
筆者がメインで使っているのは PayPayカードです。そして、その通知機能は 非常に優秀。
- 決済から 数分 で PayPayアプリの Push 通知がとんでくる
- 金額、店舗名が記載されている
- メインカード・家族カード、どちらの利用であっても通知がくる
それならこの通知をトリガーにして、自作アプリに仕訳を登録すればいいではありませんか。
全体像
というわけで実際に仕組み化してみました。大まかな流れを見ていきましょう。
- 決済後、PayPay アプリに Push 通知がやってくる
- MacroDroid ↗ を使って Push 通知を Gmail へと転送
- Gmail 側で「家計簿未処理」ラベルを付与
- Google App Script (GAS) を定期的に実行して「家計簿未処理」ラベルが付いたメールを処理する
- GAS から自作アプリの API を呼び出して仕訳を登録
これにて完成。泥臭いですが、法律・規約に違反せずに「ほぼリアルタイムな自動連携」が手に入りました。 使った部品(MacroDroid, Gmail, GAS)は全て無料です。
まとめ
元々うちの仕訳帳は、全体の半分以上がクレジット決済に起因するものでした。また、店舗名を使えば勘定科目は概ね決定できるので、仕訳を手動入力する回数を大幅削減できて満足です。
フィードバックを送る
- • お送りいただいた内容は、筆者が全て目を通し、今後の励みとさせていただきます
- • プライバシー: お名前やメールアドレスの収集は行っておりません
- • 返信: 全てへの返信はお約束できかねますが、必要な場合は本文内に連絡先を添えてください
- • 公開の可能性: 個人を特定できない形で記事内で紹介させていただく場合があります