複式家計簿① 我が家の自作家計簿アプリ
「複式簿記で家計管理してみたい!」
日商簿記検定の勉強をした筆者はこのように考えました。 貸借がピッタリと一致するあの快感を日常に取り入れてみようと思ったのです。
家計簿アプリを DIY
というわけで、家計簿アプリを自作してみました。技術スタックは以下の通りです。
- フロントエンド:Vite
- バックエンド:Hono
- インフラ:Cloudflare Pages
- データベース:Cloudflare D1
- 認証:Cloudflare Access
構築にあたっては 「無料で運用できる」 を最優先事項としました。お金を払うなら世の中に優秀なサービスは数多ありますから、せっかく自作するのであれば経済的メリットを享受したいというこだわりです。
インフラ・データベース管理・認証、これらの実装・管理コストを大幅に削減しつつ、セキュアな Web アプリケーションを無料でデプロイできるのですから、Cloudflare は本当に素晴らしいです。
成果物
実装した機能は仕訳帳・貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)の3つです。振替伝票形式で仕訳を入力すると、即座に B/S と P/L に反映されます。
複式家計簿のよかったところ4選
自作家計簿アプリによる家計管理を2ヶ月ほど運用してみました。手間こそかかりますが結構気に入っています。
① 資産の状況を精密に把握できる
B/S をみることで総資産額はもちろん、クレジットカード等の負債を差し引いた純資産額や、いわゆる「生活防衛資金」を差し引いた 余剰資金 の金額を把握できるようになりました。
趣味や投資に回せる金額を正確に把握できることで、いたずらに現金を銀行口座に眠らせてインフレで価値が目減りしてしまったり、逆に投資に回しすぎて手元のお金が足りなくなるといった不安を解消することができました。
② 息子に帰属すべき資産額を管理できる
純資産の中に 「長男持分」 という勘定科目を設けています。
我が家には2歳の息子がいるのですが、お年玉などをいただくことがあります。息子が自分で使うことはできないので自然と親が管理することになるのですが、本来は息子の財産です。 そこで「長男持分」を使えば、家計の資産のうち息子の取り分を明確に分別管理できます。
また「長男持分」はあくまで純資産の内訳という性質しか持ちませんから、実際のお金は親の責任で運用することも可能です。
③ 日々の生活が仕訳のトレーニング
日常生活で仕訳を意識するようになりました。
大半の仕訳は、借方費用・貸方クレジット未払金という単純なものですが、「妻と2人でお金を出し合ってプレゼントを買う」みたいなケースだと立替金などの勘定科目が出てきます。 やっぱり複数行明細の仕訳が登場すると本格的に複式簿記やってる感じがして楽しいですね。
机上の勉強に留まらず日常生活に取り入れたことで簿記をより深く理解でき、 「数字を雑に扱わない」 という基本を徹底できるようになりました。
④ 不要不急の支出削減
仕訳を切るのはぶっちゃけ面倒くさいです。
「自動販売機でジュース買ったら仕訳切るのか〜」と思うと、「大してのど乾いてないし家で水飲むか」となります。
仕訳を切るという制約を自分に課すことで、惰性で出費することが減ったように思います。